必要な栄養素を考える
初期の必須栄養素
妊娠がわかって最初に心配になるのは、赤ちゃんへの栄養ではないでしょうか? 「何を食べれば良いのか」「どんな栄養素を摂れば赤ちゃんがすくすく育ってくれるのか」考えれば考える程とても心配になりますよね。
特に妊娠初期は赤ちゃんの細胞分裂や身体の基礎の形成が盛んに行われる時期なので、摂取しないと病気のリスクが増えたり、逆に過剰摂取すると障害に繋がるリスクを伴う栄養素もあります。
妊娠初期に1番必要な栄養素と言われているのは「葉酸」です。ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれている成分で、胎児の細胞や脳の発育に欠かせない成分の一つです。
特に妊娠1ヶ月から3ヶ月の間に摂取する事で「二分脊椎症」「無脳症」「神経管閉鎖症」「心臓疾患」「口蓋裂」「口唇裂」等の先天性障害を予防出来ると言われているので、妊娠を意識した時から摂取しておくと安心です。 もちろん、妊娠がわかってからでもいいので、毎日摂取する事をお勧めします。
また、必須では無いものの妊娠初期に摂取する事をお勧めしたい栄養素は「ビタミンB6」と「ビタミンB12」です。 ビタミンB6はつわりからくる嘔吐や吐き気を抑える効果があり、、水も受け付けない程のつわりのときに使用される点滴にも含まれています。
「妊娠したら酸っぱい物が食べたくなる」というのは本能的にビタミンB6を欲している証拠です。 ただ、ビタミンB6は吸収性が悪く、単体では力を発揮する事なく体外に排出される事があるのでビタミンB12も同時に摂取するのが望ましいです。
ちなみに、どちらも食事から摂取する事が出来ますが、私の場合はつわりの度合いが強くて食事もままならなかったので葉酸サプリを常用していました。 また、つわりが収まってからはサプリだけでなくスープや魚料理などからも葉酸とビタミンを積極的に補っていました。
葉酸が多く含まれる芽キャベツやブロッコリーのシチュー、ビタミンB6を多く含むマグロの刺身や鮭のムニエルは妊娠中の鉄板メニューでした。
葉酸サプリを飲んだほうがいい理由
カルシウムや鉄分と同じように葉酸は妊娠中に必要な栄養素です。 葉酸が多く含まれた食べ物は、枝豆、グリーンピース、春菊、ほうれん草などの緑黄緑色野菜、たまご、大豆製品です。 特に妊娠初期には緑黄緑色野菜とたまごと大豆製品は毎日食べるようにしましょう。
ただ、注意してほしいことがあります。 葉酸は熱に弱く、水に溶けやすい性質があります。 つまり、緑黄色野菜、たまご、大豆製品に熱を加えて調理してしまうと、調理する前の半分以下の量になってしまいます。
つまり、たまごや緑黄色野菜などをたっぷり食べても、1日に300μg程度しか摂ることができず、妊娠初期に必要な1日400μg以上を摂るのが難しいです。 そこで、不足分はサプリで補っておくのがいいのです。
摂りすぎるによる副作用はあるのか
日本人女性の平均の葉酸摂取量は1日200μg以下といわれています。 そして、1日1000ug以上は摂らないほうがいいと言われています。 ただ、葉酸が多く含まれている緑黄色野菜やたまごや納豆やレバーを毎食食べたとしても、さらに800μgを摂ることは通常ありえません。
葉酸は、カルシウムやたんぱく質に比べてたくさん摂取できる栄養素ではないので、摂りすぎによる副作用を心配する必要はありません。 むしろ、葉酸が多く含まれている食品などを積極的に食べないと妊娠中に必要な1日400μgに満たないので注意してください。
サプリは本当に必要なのか
上記で「葉酸はカルシウムや鉄分と違い、熱で調理すると半分以上が食物から流れて出る」 「女性が1日に摂っている葉酸は200μg以下」ということをお伝えしました。
つまり、今までと同じ食事をしていたら、妊娠初期に必要な量の半分しか摂れないということになります。 「じゃあ、足りない分は食事から摂ればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、今まで以上に食べることはできますか?
仮にたくさん食べることで、妊娠中に必要な摂取量を摂ることができたとしても、今度はカロリーオーバーになって、体重が激増してしまう可能性もあります。 いくら葉酸をたくさん摂れたとしても、体重が増えてしまっては意味がありません。
なので、不足分の葉酸はサプリで補うのが一番理想なのです。 サプリなら、1日400μg以上の葉酸は簡単に摂取できます。 ちなみに、葉酸が多く含まれている緑黄色野菜や納豆やレバーが嫌いな人は、食事から必要な葉酸を摂るのは難しいので、サプリを飲んでください。
サプリの選び方
実は、葉酸には「自然食品に含まれるもの」と「化学合成されたもの」の2種類があり、厚生労働省が推奨しているのは、後者の「化学合成されたもの」になります。 自然食品に含まれたものは消化吸収によって全体の50%しか有効に利用されません。たとえば、葉酸が1パックに60μg含まれる納豆を食べたとしても、体に吸収されるのは約30μgということになります。
それに対し化学合成されたもの(プテロイルモノグルタミン酸)は全体の85%が有効に活用されるということがわかっています。なので、胎児にとって大事な時期に葉酸サプリメントの摂取が奨められるわけです。
尚、妊娠3ヶ月頃までは1日あたり400μgの葉酸をサプリから摂取するのが望ましいと言われています。それ以降は1日480μgを、食事とサプリから摂取することが望ましいと言われています。 結局、妊娠3ヶ月以降も毎日480μgを摂取しないといけないので葉酸サプリは必要不可欠ということになります。
また、妊娠中に必要な栄養素は葉酸だけではありません。貧血になりやすい時期であるため、鉄分も積極的に摂る必要がありますし、生まれてくる赤ちゃんの骨や歯を丈夫にするためにはカルシウム、タンパク質、ビタミンB1・B6・B12・Cもバランスよく摂りたいところ。
しかし、特につわりの時期は食事どころか水分すら満足に摂ることができず、とにかく食べられるものを口に入れる、という状態に陥る妊婦さんが多いと思います。 そんな時の助けになるのもまた、サプリメント。 ちなみに、葉酸サプリにはママ・プレママに必要な様々な栄養素が含まれているものが多いので、何が配合されているのかをチェックするようにしましょう。
人気の葉酸サプリを辛口チェック
上で葉酸は妊娠中に積極的に摂るべき栄養素と言いましたが、実は妊娠の「1ヶ月以上前」から摂取する必要があるということを知っていますか? 厚生労働省は「妊娠を考え始めた時から妊娠3ヶ月までの間」に「1日あたり400μgの葉酸」の摂取を推奨しています。
とはいえ、妊娠してから葉酸の大切さを知った人も多いはずです。実は私もその一人で、葉酸サプリを飲み始めたのは妊娠2ヶ月の半ば過ぎでした。 ただ、私のように妊娠が判明するまで摂取していなかったとしても、葉酸はお腹の赤ちゃんの成長にとって重要な栄養素となりますから、授乳期間が終わるまではしっかりと摂った方がいいです。
ところで葉酸の重要性を知ったからにはできるだけ早く手に入れたいところ。1分1秒を争うわけではありませんが、「赤ちゃんのために」と思うとどうしても焦ってしまいます。 サプリを手に入れるのに一番手っ取り早いのはドラッグストア。
ただ、授乳期までの長期にわたって飲み続けるものですから、どうせならもっとこだわりたい。 そこで、数ある葉酸サプリの中で、現在、プレママに評判のいいは「ベジママ」「ママニック」「ララリパブリック」の3種類を飲み比べて、「価格」「味・ニオイ・大きさ」など6項目に分けて比較してみました。
ベジママ vs ママニック vs ララリパブリック
注文手続き
「ベジママ」「ママニック」「ララリパブリック」ともに通販限定であるため、ドラッグストアやベビー用品店で購入することはできません。 ということで、私は3つともインターネットから注文しました。
住所・氏名・電話番号・生年月日・性別・メールアドレスなど、入力する項目はすべて同じですが、性別の入力が必要ないなど、入力の必須項目に若干の違いがありました。 お試し購入のある「ママニック」に関しては会員登録をせずに購入手続きができましたが、定期コースで申し込んだ「ララリパブリック」と初回限定価格で購入した「ベジママ」は会員登録が必要でした。
支払い方法はクレジットカード・代金引換(手数料あり)が3社とも共通で、他に「ベジママ」はNP後払い(手数料205円)、「ララリパブリック」はコンビニ後払い(手数料無料)が選択できました。 お試し購入をした「ママニック」は送料が650円(定期購入の場合は送料無料)でしたが、後の2社は送料無料。
尚、3社全て配送業は指定できず、我が家の場合は佐川急便でのお届けということでした。 これは地域差があるかもしれませんね。 また、3社とも注文手続きは簡単で、5分もかからずに完了。注文確定直後には確認メール、商品発送後には「発送完了メール」が届いたため、注文の進行具合がしっかりと分かり安心できました。
発送
3社とも最短でのお届けを依頼したところ、「ベジママ」「ママニック」は注文から2日後、「ララリパブリック」は3日後に到着。 ホームページ上にプライバシーを守る梱包をするという記載のある「ベジママ」「ママニック」については、外箱・送り状ともに中身が推測できないようになっていました。
特に梱包についての記載のない「ララリパブリック」だけは外装の紙袋は無地だったものの、送り状には「葉酸」としっかり記載されていたため、完全にプライバシーが守られているというわけではないようです。 とはいえ、「中身の分からない梱包」の必要がある?と疑問に思ってしまいますが、様々な事情があるでしょうから、中身が分からないに越したことはないのでしょうね。
3社とも共通して言えるのは、発送が早い!ということ。代引きでお願いしていた「ママニック」に関しては、「発送しました」メールが注文翌日の夕方過ぎに届いたため、お財布の中身を慌てて確認しました。 我が家の場合、佐川急便は大抵朝9時頃に来るので、万が一お財布が空っぽだったとしたら現金を支払えないということになってしまうのです。
尚、佐川急便には「e-コレクト」というものがあり、代金引換の支払方法をクレジットカード・デビットカード・現金・電子マネーから選ぶこともできます。 配送の速さから「1日でも早く赤ちゃんに葉酸を届けたい」「妊活を始めたい」というママ・プレママの気持ちを分かってくれているのが分かりました。
また、「ベジママ」には商品と一緒に「お身体を大切にお過ごしください」という内容の手書きの手紙が同梱されており、温かい気持ちになりました。
価格
3社ともに1箱120粒入りで、推奨摂取摂取量は1日4粒。1箱で約1ヶ月分ということになります。上で書いたように妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの間は飲み続けなければならないことを考えると、少なくとも4箱は必要ということになります。
さらに、胎児の健やかな成長のためには妊娠3ヶ月以降も葉酸は必要ですから、つわりなどで食事から摂れないことを想定して、サプリメントでの摂取は続けるのがいいです。 ということで、ママ・プレママのために3社ともに単品で購入するよりもかなりお得な定期コースが用意されています。
「ベジママ」
単品購入の場合、5500円(税別)で500円の送料がかかりますが、初回のみ50%OFFの2750円(税別)で送料は無料。 最初から定期購入をする場合は15%OFFの4680円(税別)で送料は無料。定期購入の場合でも初回は2750円で購入することができるます。 また、実際に飲み始めてから満足がいかなかった場合、いつでも商品代金を全額返金してもらえます(無期限返金補償)。
「ママニック」
通常価格5400円(税込)ですが、お試し1個の購入では650円の送料がかかるため合計6050円(税込)となります。 最もお得なのは定期購入で30%OFFの3500円+税で送料無料となりますが、6回以上の継続が条件となるため、初めて購入する場合には申し込みにくいかもしれませんね。
定期購入の他には通常価格の20%OFFになる「お得な3個セット」12000円+税、25%OFFになる「お得な6個セット」22500円+税があり、どちらも送料は無料です。 また万が一商品が体に合わない場合の保証制度があり、商品到着から15日以内に連絡をすることで返金対応してもらえます。
「ララリパブリック」
単品通常価格は3980円(税込)ですが定期コースで申し込むことで25%OFFの2980円(税込)で購入することができます。この定期コース、なんと1ヶ月だけでも購入することが可能で、お届けのサイクルも30日ごと・45日ごと・60日ごとから選ぶことができます。
また、メールまたは電話ひとつで購入をお休みすることもできます。 「ちょっと試してみたいな」という時でもお得な定期コースで購入できるのは嬉しい。しかもホームページ上に「1ヶ月からでも定期購入OK」と記載されているため、定期コースをやめたいと思った時も連絡しやすいですね。
3個セット(3ヶ月分)、6個セット(6ヶ月分)の販売もしているようですが、割引率は定期コースよりも低いので、あまりメリットは無さそうです。
味・ニオイ・大きさ
葉酸サプリには葉酸以外にも様々な栄養が含まれています。妊娠中に積極的に摂取すべき鉄分・カルシウム、ビタミン・ミネラルの他に美容成分や乳酸菌、野菜などが含まれているものもあり、思うように食べられないつわりの時期には重宝します。
また、妊活中・妊娠中のデリケートな時期に飲むものですから、安心して飲むことができるように安全性にこだわって作られているものがほとんどです。 しかし、安全性を重視するがゆえに原材料のニオイや味が残ってしまう場合があり、「飲みにくい」と感じてしまう人も多いと思います。
特に妊娠初期のつわりの時期はニオイに敏感になりがちで、旦那さんのニオイがダメになるという妊婦さんもいるようです。 サプリの種類によって味やニオイに違いがありますから、つわりや体調不良時でも気にせずに飲むことができるような、自分に合ったサプリメントを見つけることが重要になります。
「ベジママ」
妊娠中というよりは妊活中の女性に向けた葉酸入りのサプリメントという性質上、つわりの時に飲むことができるかどうかは重視していないようで、容器の蓋を開けた途端にかなり強いニオイが漂ってきました。
アイスプラントという植物が入っているために青臭く、サプリメントに慣れていない人にとってはきつめのニオイだと思います。 舌に乗せてみると甘味と苦味を同時に感じ、決してゆっくりと堪能したい味ではありません。
口の中ですぐに溶けてしまうような感じではありませんが、飲み込んだ後も錠剤が触れた部分には若干の後味が…。 ただ、「良薬口に苦し」という言葉があるように、強いニオイや苦味を感じたことで、なんとなく効きそうな気持ちにはなりました。
粒の大きさは直径7mmと普通の錠剤より小さめですので、錠剤を飲むのが苦手な人でも大丈夫でしょう。
「ママニック」
原材料に葉物野菜が含まれているものの青臭さはありません。健康食品らしい独特なニオイがしますが、それほど強いニオイではないため、つわり中でも飲みやすいと思います。 口の中でじっくり味わってしまうとそれなりの味が広がってしまうのでしょうが、水で一気に流し込んでしまえば後味もありません。
粒の大きさは直径9mmで一般的な錠剤の大きさです。
「ララリパブリック」
ララリパブリックも野菜が入っているということですが青臭さはありません。健康食品の独特なニオイに野菜のニオイ(葉物野菜ではなく玉ねぎのようなニオイ)が混じっており、「ママニック」に比べるとニオイが強く、つわりの時期には受け付けない方もいるかもしれません。
ただし、容器を開けた瞬間は「うっ!」となりますが、1日の摂取量である4粒だけであればニオイはそれほど気になりません。 水で流し込むことで嫌な後味もないため、容器から漂うニオイを直接嗅がなければつわりや体調不良の時でも飲むことができるかな、と思います。
粒の大きさは「ママニック」と同様、直径9mmです。
品質
3社ともに、原材料の受け入れから製造・出荷に至る全ての過程において、製品が安全に作られ、一定の品質が保たれるようにするための製造工程管理基準を満たしているGMP認定の工場で製造されています。 また「ママニック」と「ララリパブリック」は放射能検査・残留農薬検査の安全性試験済みです。
栄養成分
3種類すべてにおいて1日当たりの摂取目安量である4粒当たりの葉酸含有量は400μgですが、その他にはどのような栄養成分が入っているのかをご紹介します
「ベジママ」
「ベジママ」には、カルシウム、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ピニトール、ルイボスが入っています。ただ、カルシウムの記載はありますが、「ベジママ」は妊活サプリでもあるため成分表に表示されるほどの量は配合されていないようです。また、妊娠中に必須となる鉄分は全く入っていません。 その代わり、不妊の原因となる多嚢胞性卵巣症候群の改善効果があるピニトール、ルイボスが入っています。
「ママニック」
「ママニック」には、鉄分、カルシウム、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビオチンが入っています。 鉄分については今回比較した3社の中で一番多かったです(4粒当たりの鉄分の含有量(10mg))。
またビオチンが28μg入っています。ビオチンは妊娠時に最も必要な栄養素と言われており、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きのほかに胎児の奇形が起きるリスクを軽減する働きもあります。 ビオチンは「ベジママ」と「ララリパブリック」には入っていない栄養成分です。
「ララリパブリック」
「ララリパブリック」には、、鉄分、カルシウム、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンCが入っています。 鉄分の含有量は7.5mgということで、ママニックに比べるとやや少ないものの、妊娠初期の推奨摂取量は7.5mgであるため過不足はありません。
ただ妊娠中期~後期になると鉄分の推定平均必要量は1日当たり18.0mgなので、「ララリパブリック」のみでは鉄分不足となってしまいます。 「ママニック」に入っている「ビオチン」以外は、「ママニック」と概ね同等の配合量となっています。
まとめ
ベジママ | ママニック | ララリパブリック | |
---|---|---|---|
葉酸(μg) | 400 | 400 | 400 |
鉄分(mg) | 0 | 10 | 7.5 |
カルシウム(mg) | ○ | 250 | 210 |
ビタミンB1 | ○ | ○ | ○ |
ビタミンB6 | ○ | ○ | ○ |
ビタミンB12 | ○ | ○ | ○ |
ビタミンC | ○ | ○ | ○ |
粒の大きさ | 小さい | 普通 | 普通 |
ニオイ | かなり気になる | 少し気になる | 気にならない |
(備考:表の中の「○」は含有量が明記されていない成分)
以上より「ベジママ」「ママニック」「ララリパブリック」を飲んでみて、一番よかった葉酸サプリは、ララリパブリックになりました。