お腹がふくらむ

【妊娠発覚】これから私はどうなるの?

「産後太り」のまま、その体型を維持していた私の祖母。高齢になり食が細くなったことでホッソリしましたが、つい数年前までポッチャリ体型でした。 父の話によると出産するごとに太っていったようですから、長男の父と三男の叔父さんとの間ではかなりの体型の差があったことでしょう。

TVショッピングでダイエット食品を紹介していると、大抵、「産後太りで・・・」という女性がお腹の肉をボヨーンと揺らしながら登場します。 あれを見る度に、「ああなってはいけないぞ」と出産を経験する前から思ったものです。

もともと運動が好きな私。日常的にジョギングや水泳、腹筋などの筋トレを行っており、ガリガリに痩せているわけではありませんが、程よく筋肉がついたスポーツ体型。 体重計が怖いとか、洋服が着れなくなったとか、そんなこととは無縁の生活を送っていました。「汗を流すって気持ちが良い!」、運動をした後は必ずそう思ったものです。

そんなある日、発覚した妊娠。「そろそろかな?」と計画してから、割と早めにやってきてくれたコウノトリさん。まだ膨らんでいないお腹を見ると、ここに人間が入っているだなんて、まだ信じられません。きっとお腹が大きくなってくると実感が湧いてくるのでしょう。

妊娠の喜びを感じながら夫と食事をした後、リビングでのんびりしている時のこと。 「ひょっとして腹筋しちゃダメなのかな?」と私。 「え?ダメでしょ。ただでさえ腹筋鍛えてあるんだから、これ以上鍛えたら筋肉で赤ちゃんがつぶされちゃうんじゃない?」と夫。

それは確かにダメだけど、腹筋ができないのも辛い。まだ妊娠が判明したばかりですから、ちょっと腹部に違和感があるだけでいつものお腹と見た目には変化がありません。 ジョギングのような激しい運動は避けるべきでしょうが、軽く腹筋することも禁止となると、私はこれからどうしたら良いのでしょうか。

食事を摂るのに運動をしてはいけないだなんで、絶対にカロリー過多になってしまうではありませんか。それとも赤ちゃんが全て吸い取ってくれる? さっそく買ってきた妊婦雑誌によると、初期は激しい運動は避けることがしっかりと書かれています。

私にとって腹筋は特別に激しい運動というわけではありませんが、鍛える部位が部位だけに、夫に従ってしばらくやめておこうかな。中期になれば、もう少し運動しても平気なようなので、それまでは赤ちゃんのためにも静かにしておくことにしましょう。

この時160㎝50㎏でやや筋肉質な私ですが、運動のできない初期の間に一体どうなってしまうのでしょうか。

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【初期】変わり始めた私の体

妊婦は体の中で、自分以外の小さな命を育てています。その小さな命が少しずつ育つにつれ、ママの体重も少しずつ増えていきます。 まだまだこれから成長しなければならない胎児がお腹の中にいるのに、体重を増やしたくないからといって食事を摂らなかったとしたら、赤ちゃんが元気に育たなくなってしまいます。

一方、食べ過ぎて体重が増えすぎてしまうことも問題です。妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)になってしまったり、産道が狭くなり難産につながったりと、赤ちゃんにとってもママにとっても太り過ぎてしまうことにメリットは1つもありません。

母子手帳の初めの方に妊娠前の体重を記入する所があります。妊娠中の体重の増加には適正な範囲があり、妊娠前の体重を基準にして推奨増加量が決まります。 元々太っていた人は妊娠中に1㎏も増やしてはいけないと言われる場合もあるようです。

痩せ型の人は9~12㎏増が推奨されています。普通体型の人は7~10㎏増。 私は普通体型に入るので12㎏増までが許されるようですが、昔から運動が大好きなので、まさか10㎏も増えないでしょ?

そんなに増える前に何かしら対策を立てるだろうから、増えても8㎏くらいで留まるはず!と、訳の分からない自信を持っていました。それでも念のため、妊娠前の体重を500グラム程度さばを読み、さらにそれを四捨五入し、51㎏と大目に記入。

これでちょっと多めに増えても平気かな? 初期なら胎児はまだ20g程度のはずですが、週数が進むにつれて下腹部が膨らみ、いつものズボンではウエストが入らなくなってきました。つわりもあるので体を締め付けられるような洋服では気持ちが悪くなってしまうため、できるだけゆったりした洋服を身に付けるようにしました。

この頃、購入したのが妊婦用のズボンで、お腹の部分が腹巻のようになっているため、窮屈な思いをせず、快適に過ごせます。 ちなみに、アジャスターが付いているので臨月まで使えるそうですが、まだ初期なので腹巻部分はユルユルです。

初期は基本的に4週に1度妊婦健診があります。10週の健診時には52.8㎏だったのが14週の健診では53.2㎏と0.5㎏増。14週ごろの胎児はせいぜい100g程度のはずなのに、この段階で妊娠前から2.2㎏増えています。どうも計算が合いません。

胎盤や羊水など、胎児以外のものもおさまっているので仕方がありませんが、この調子で増えていくと臨月にはお腹の皮がはじけてしまうでしょう。 ところが体重増加が気になっても、まだつわりの最中なので食事に気を遣える状況ではありません。安定期に入っていないので運動もできませんが、臨月までにあと最大で9.8㎏増まで許されますから、まだ大丈夫でしょう。この先、気を付ければ良いのです。

【中期】変わってしまった私の体

つわり中、炭水化物にはまった私。キッチンに立つのがしんどい時は、スーパーのお惣菜やお弁当で食事を済ませることが多かったのですが、どうしてもコッテリしたものや味の濃いもの、がっつりしたものに魅かれてしまいます。食べられないよりはマシかなとは思いますが、妊娠前には考えられない荒れた食生活です。

そのおかげで体重は減るどころか右肩上がりで増加していきました。 中期に入るとつわりが落ち着き、食欲が出てきます。美味しく食事ができることの喜びを感じながら食べていると、ついつい食べ過ぎてしまいます。

1人前をペロッと平らげてしまう私を見て夫が驚いていました。確かに妊娠前は1人前食べられず、夫に手伝ってもらっていたような気がします。いつの間にやら胃が巨大化したのでしょうか? そのおかげでか体重はますます増加し、それに比例してお腹もどんどん出てきます。

19週で55.8㎏だったのが25週には57.0㎏、さらにその2週間後の27週には58.4㎏とグングン増えます。この時点ですでに8.4㎏増です。 もともと定期的に運動をしていたこともあり、妊娠前は食べ過ぎてもさほど体重が増えることはなく、万が一体が重くなったと感じたらジョギングをして消費するというような生活を送っていた私。

それなのにこの有様です。妊娠すると体質も変わってしまうのでしょうか。 「え?空気を吸うだけでも体重って増えるの?」というくらいの勢いで増えていく体重計の数字を見て、さすがにまずいと思い、夫と共にウォーキングをすることにしました。

しかし、この時はまだ仕事をしていた私。毎日のようにフルタイムかつ残業付きで働いていたため、帰ってくるともうヘトヘト。そのため、ウォーキングに出かけられるのはせいぜい週に1~2回です。この程度の運動では妊娠によって変わってしまった体に対抗できず、体重が減ることはまずありませんでした。

40週で出産になるとして、まだまだこの先13週間はこの生活が続きます。この調子で増えていくと確実に10㎏増では終わらないでしょう。 特別に沢山食べている訳でもなく、1日中ゴロゴロしている訳でもなく、時々運動までしているのにも関わらず、どうしてこんなにも体重が増えていくのでしょうか。

自宅で体重計に乗る度に、確実に増えていく数字。何度「体重計、壊れているんじゃない?」と思ったことか。 周りの先輩ママさんによると、後期はもっとひどい増え方をするということですから、覚悟しなければなりません。

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【後期】変わり切った私の体

初期に買ったアジャスター付きの妊婦用ズボン。すでに8㎏以上、増えてしまったので、ユルユルだった腹巻部分はもうパンパンになっています。 妊娠中のお腹の出方には個人差があるようですが、私は前にドンと出るタイプのようで、これだけ増えたのにも関わらず後ろから見ると妊婦だと気付かれません。

妊婦なのにウエストがくびれていると言われたことさえあります。お風呂に入る際に自分の体を見ると、不自然にお腹がドンと出ているので笑いそうになります。 お腹が前に突き出ると男の子、横に広がると女の子と言いますが、どうやらこれは迷信のようで、実際は骨盤の形によって出方が変わるようです。

しかし、本当に男女でお腹の形が違ってた、という友人もいるので、実際のところはどうなのでしょうか。 私の場合は迷信通りだったようで、男の子。性別を聞かれて答えると、「やっぱりそうだと思った」という反応が返ってくることが多く、エコーや3D・4Dでお腹の中を覗ける時代になっても昔の迷信が根強く残っていることに不思議さを感じます。

すでにお腹がかなり出ているのに、後期になると日に日に大きくなっていきます。そんなある日、ふとお腹を見てビックリ!その頂点にあるオヘソに異変が現れていました。 オヘソって普段は凹んでいますよね?私のオヘソ、ほぼ凹んでいないのです。お腹の内側から押されているため、もうすぐオヘソがひっくり返り、中身が出てしまいそうなのです。

もはやオヘソのゴマなんてほじくらなくても確認できるレベルです。これ以上大きくなったら、きっと皮が破れてしまうことでしょう。 食欲増進、体重増加に悩んだ中期でしたが、後期になって、その状態にも変化が見えてきました。

8ヵ月の31週で60.3㎏だったのが、33週で59.9㎏に減っています。妊娠期間中、1度も減ったことのなかった体重が減ったのです。 それもそのはず、お腹が大きくなり、胃が圧迫されることで明らかに食事の量が減りました。

それでも9ヵ月の35週では61.3㎏と増えていますが、これは恐らく便秘の影響です。妊娠中は常に便秘に悩まされており、後期はますますお腹が大きくなったせいか更に悪化。 食べる量と出る量が全く釣り合わず、ただでさえ重たいお腹に、蓄えなくて良いものを蓄えてしまい、これが原因で体調不良になることもしばしばありました。

そんな37週のある夜、予定日より少し早くやってきた陣痛。「陣痛?」「便秘で痛いだけ?」でもやっぱり陣痛です。痛みと戦うこと、およそ14時間、ついに第1子が誕生しました。 出産後、ぺちゃんこになったお腹。パンパンに張っていたお腹が一気に縮んだことで、ピーンと張っていた皮がブヨブヨに。

このお腹の皮の触り心地が何とも気持ちが良く、今でも忘れられません。 妊娠前が160㎝で50㎏。出産直前(37週)の計測では60.0㎏ということで、ちょうど10㎏体重が増えました。 さて、この先ブヨブヨのお腹と脂肪のついた体はどうなっていくのでしょうか。

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