まずは写真館を選ばなくちゃ

男の子の七五三ってどうすれば良いの?

長男が年中になると気になってくるのが七五三です。 これまでに利用したことのあるフォトスタジオから、かなり早い時期に「七五三のご案内ハガキ」や「七五三衣装カタログ」が届き、それを見て「あ、今年七五三なのね?」と知った私。

しかし、12月生まれの長男は当時4歳。「七五三」に当てはまってないけれど、本当にやるの? 不安に思って友人や幼稚園ママに聞いてみると、どうやら5歳の男の子の七五三は年中でお祝いをするのが一般的なようです。 「ほうほう。じゃあ準備しなくっちゃ!」 「…で、なにをすれば良いのかな?」

3歳の男女、5歳の男の子、7歳の女の子が七五三のお祝いをするということくらいは知っていましたが、具体的になにをするのか考えたこともありませんでした。 「写真館でかしこまった写真を撮っておしまい?それとも特別に何かするの?」

そこで、自分が幼い時の記憶を思い出してみましたが、あまりにも遠い記憶なのではっきりとは覚えていません。 正装をして、千歳飴を持って、写真館のようなところで写真を撮って、それから…? 肝心なところは全く記憶にありませんでしたが、七五三の帰り道、かなり疲れて不機嫌だったことは昨日のことのようにはっきりと覚えています。

なぜあんなにも疲れてしまったのか。実母に聞くと、「お参りに行ったのよ」とのこと。 なるほど、七五三もお宮参りと同じようにお参りをすれば良いのね。 私が七五三のお祝いをしたのは約30年前。10年ひと昔と言いますから、だいぶ昔の話です。

もしかしたらお祝い形式も変わっているかもしれませんから、最近の七五三の傾向について友人・知人から情報を集めることにしました。 そこでわかったことは、七五三のお祝いは写真撮影だけでなく、昔と変わらず神社やお寺へ参拝するということ。11月15日が「七五三」なので、その前後の都合の良い日にお参りに出掛けます。 「子どもの成長を祝って参拝し記念写真を撮る」という昔ながらのパターンが多いことがわかりました。

ただ、周囲のママに聞いたところ参拝の方法も家庭によって様々で、「近所の神社で簡単にお参りしただけ」「車で30分くらいの神社でしっかりとご祈祷してもらったよ」「都内の○○神宮まで行ってご祈祷したよ」等々、規模にも違いがありました。 また、「神社やお寺には行かず記念撮影だけした」という家庭もあり、七五三のスタイルも様々。 標準的な「七五三のお祝い方法」はあるのでしょうが、それにキッチリと従う必要は無いようです。

ちなみに、どんなパターンでお祝いするにしても、欠かせないのが記念写真撮影。 ほとんどの場合、「早いうちに写真の前撮りをして、秋になったら神社へ参拝に出かける」というお宅が多かったので、我が家もその方法でお祝いすることにしました。

前撮りは4月・5月から夏ごろに行うようですが、早期に前撮りをすることで割引率が高くなる写真館もあります。 我が家の場合、長男が12月生まれのため、あまりにも早く撮ってしまうとほぼ4歳での七五三になってしまいます。 「それじゃちょっと早いよね」ということで、8月下旬~9月に撮影する予定で写真館選びからスタートしました。

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七五三の写真館選び

七五三のメインは神社・寺への参拝ですが、一生形として残る記念写真も大事。 何年・何十年後に見た時にも「ステキだね」と思えるように、カッコいい・かわいい衣装を選ぶことも重要です。 写真館によって衣装のラインナップも異なりますから、どんな衣装があるのかをチェックしておく必要があります。

定期的に「七五三衣装展示会」を開催しているところ、「七五三衣装カタログ」を用意しているところなど様々あり、「へー、さすが一大イベント『七五三』!」と思っている間に夏休みも中旬。 「これは早めに撮影予約をしないと前撮りができなくなってしまう!」と焦り始めた私。

さて、どこで撮ってもらおうかな。長男のお宮参りで利用した大手フォトスタジオはショッピングセンター内にあるためお店が狭いのでできれば避けたい。 「じゃあどこにしよう?」引越して5年の土地なので、他にどんな写真館があるのかも知りません。

そんな時、ふと新聞の折り込み広告を見ると、「七五三」と書かれたフォトスタジオのチラシが入っているではありませんか! 「グッドタイミング!」と思い見てみると、これまでに利用したことのない大手フォトスタジオのものでした。前撮りのこと、衣装のことなどかかれており、私が求めていたものにピッタリ。 しかし場所がやや遠く、車で30分以上かかりそうです。

秋のお参りで衣装を借りると当然お参り後に返しに行かなくてはなりませんし、写真が完成したら受け取りに行かなければなりません。 そうなると自宅から近い方が絶対に便利なので、できればもっと近くの写真館が良いな…。 「うーん」と思いながら地域情報誌をパラパラとめくると、車で10分のフォトスタジオを発見!ここだ!

早速ホームページを開くと8月が終わろうとしているこの時期でも「七五三の前撮り」についての記載がありました。 8月末までに前撮りの予約をすると撮影料金がお得、かつ写真入りキーホルダーなどのオマケも充実、さらに秋のお参り衣装のレンタル料金が割引になるという好条件揃い。

ただし、お得だからといって安易に決めてしまっては後悔することになるかもしれませんから下調べは大事。 「どんなフォトスタジオなのかな?」とサイトを細かくチェックすると、なんと電車で7駅先の、私の実家の近くにある地域密着型フォトスタジオの姉妹店とのこと。何たる偶然!縁を感じずにはいられません。

実家の方のフォトスタジオは「市内で子どもの写真を撮るならここ」と第一候補に挙げられるくらいの地位を築いています。店名が全く違うのでまさか姉妹店とは思いませんでしたが、あのお店と姉妹なら信頼できます。 あちこちの写真館を巡る時間はもうないので、ここへ行ってみて雰囲気が良かったら即決しちゃいましょう。

思い立ったらすぐ行動。ホームページには「来店前に連絡を」などの記載はなかったので、8月最終週、平日の昼過ぎ、家族4人で出掛けました。

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七五三前撮り

5歳の長男のアルバム

フォトスタジオに到着。 特に予約をすることなく来てしまったため、受付は無人。どうやら撮影中のようです。 受付用に余計な人員を配置している写真館はそうないでしょうから、やはり前もって電話をかけておくべきだったな、と反省。 しばらく待っているとようやく人が現れました。

「七五三なのですが…」と伝えると、「まずは衣装を見てみましょう」と案内されました。どうやら衣装を試着してみて気に入ったら契約、という流れのようです。 まず長男の衣装。和装、洋装と様々ありましたが普段着られない羽織袴にしようということで、10着程度の中から好みのものをチョイスし試着へ。

試着した長男を見て、「良い感じだった」ので契約しました。撮影を1週間後に予約してこの日は終了。 撮影当日、長男の撮影はスムーズに進みました。 撮影後は購入する写真を選び、どのような形で仕上げるか(アルバムか台紙か等)を決めていきます。ちなみにアルバムに使わなかった写真は七五三特典のキーホルダーやストラップにしてもらうことができたので、気に入った写真はほぼ全て手元に残すことができました。

最後にお会計をして終了。出来上がりは約1ヶ月後ということです。 それにしても驚いたのは男女の違い。所狭しと掛けられている衣装のほとんどが女の子用で、男の子用は一角にこそっとある程度。 着るものに関しては「男の子って損ね」と、いつも思いますが、選択肢が少ないので選ぶのに時間がかからないというメリットはありますね。

さて1ヶ月が経ち、アルバムが完成しました。 長男の普段見ないようなカッコいい雰囲気の写真、5歳の男の子らしい元気な写真、どれもこれも素敵。「プロに頼んでよかったな」と心から思いました。 これで写真撮影は終了。後は11月のお参りです。

神社へ参拝に行く日はすでに決定していたので、その日に衣装を借りられるようにお願いをしました。 長男のお参りの衣装ですが、せっかくなので前撮りとは違う羽織袴を選びました。 ちょっと大き目サイズを選んだので、しっかりと食べて11月までに身長を伸ばさないとね。

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平日に七五三のお参りをする

10月も中旬を過ぎ、いよいよ七五三のお参りについて本気で考える時期になりました。 毎年11月15日前後の土日・祝日、大安などは神社が込み合うということですが、我が家は平日休みの夫に合わせて参拝は平日。 きちんと「ご祈祷」をお願いするつもりだったので、「できるだけ家から近く、駐車場があり、平日にご祈祷をしてもらえる」という条件であれこれ探しました。

家から最も近い神社は「七五三のご祈祷は土日のみ」とのことでダメ、もう少し先の神社は駐車場がない上にご祈祷もしてもらえないよう。 お宮参りでご祈祷してもらった神社は車で1時間と遠く、幼稚園ママに聞いた神社も車で30分かかりやや遠い。

「うーん、どうしようかな」「私の母も電車で来てくれるようなので、帰りのことを考えると駅から近い方が良いかな?」「その日のうちに衣装を返しに行くのでフォトスタジオに近い方が良いかな?」 ちなみに、あれこれ考えながら私を尻目に、すっかり他人事のようにしている夫。我が家の場合、子ども関連のことになると大抵こうなってしまうのです。トホホ・・・

結局、自宅から車で15分の神社に決定。この神社は土日はご祈祷してもらうための予約は必要ないようですが、平日は要予約とのこと。 電話にて日時・名前・子どもの年齢を伝え、あとは当日行くだけです。

神社でご祈祷をしてもらうにあたり用意するものは「初穂料」。この神社は一願意5000円~ということで、長男5歳で5000円を用意しました。 のし袋には表書きに「御初穂料」と子どもの名前を記入し、これを当日持参します。

ご祈祷室に行くところ

11月某日。 お参り当日です。まずは自宅で私達夫婦が洋装におめかしし、次に車でフォトスタジオに向かい長男が羽織袴に着替え、そして自宅に戻り母と合流、近所のカメラ屋さんで簡単な記念写真を撮り、神社へ向かいました。 始めはご機嫌だった長男ですが慣れない羽織袴ということもあり時間経過に伴い疲れが見え始め、神社に到着する頃にはお疲れモード。

受付で初穂料を渡し、ホテルのロビーのようなところでしばらく待っていると神主さん登場。子どもに慣れている神主さんのようで、ご祈祷室まで優しく案内してくれました。 椅子に座り、神主さんの祝詞をじっと聞くこと30分。最後にお札とオモチャを頂いてご祈祷終了。

さて、これでひと通りおしまいですが、まだ「衣装を返す」という重大な仕事が残っています。これをしないと「延滞料」という余計な出費が発生してしまいます。 母を駅まで送り、その足でフォトスタジオに行き、長男の羽織袴を返し、これで本当にすべてが終わりました。

つ、つ、つかれた~。大人がこれだけ疲れているのですから、5歳の長男もぐったりだったしょう。その晩、家族全員即就寝でした。

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