オムツが取れない

いつからはじめればいいの?

突然ですが、「よだれかけ」のことを「スタイ」というのが主流のようですが、何となく恥ずかしくて言えない私。どうしても馴染めず、「よだれかけ」と呼んでいました。 そして「スタイ」と言えない私が、もう一つ言えないのが「トイトレ」。

「トイトレ」というのは、育児中のママ及びパパにとっては知っていて当然の言葉で、「トイレトレーニング」の略称です。 オムツではなくトイレで排泄ができるように練習をすることですが、この言葉にも馴染めない私は「トイレの練習」と呼んでいます。

そんな私のせいなのか、我が家の子どもたちはオムツが取れるのが遅く、長男(5歳)が3歳の幼稚園入園直前、次男(3歳)は入園直前の今まさに練習中です。 早い子だと2歳になったころにはオムツが取れていたりしますが、個人差があるので慌てる必要はないのです。

しかし、2歳前後の子どもを公園に連れて行ったりすると、同年代の子どもを持つママたちの会話の中で必ずと言って良いほど「オムツ取れた?」という話が出てきます。 そんな話を聞くと、「早く本気でやらないといけないな」と焦ったりしますが、トイレトレーニングには始め時があるので、無理に子どもに押し付けるわけにはいきません。

開始する条件としてよく言われるのは、
トイレまで自分で歩いて行くことができる
トイレでしっかり座ることができる
「おしっこ」「ちっち」など、行きたいという意思をことばで伝えられる
おしっこの間隔が2時間以上開く

この条件が満たされ、ようやく「さて、始めようか」となるのですが、我が家の長男・次男共に2歳になっても2歳半になっても、おしっこの間隔が開きません。身体能力とことばについては条件をクリアしていましたが、どうしても2時間の壁が越えられないのです。

だからと言って焦るのも嫌だったので、そのうちに訪れるであろうタイミングをこっそり待っていました。 実は長男が1歳半になったころ、そろそろかなーと思いアンパンマンのおまるを購入しました。当時大好きだったアンパンマン。

きっと喜んで練習してくれるだろうなと、期待しながら長男を座らせてみましたが、期待通り喜んでくれたものの、アンパンマンの声や水の流れる音のするボタンが気になり、おしっこどころではなくなってしまいました。

その後も気が向いたときに座らせますが、ボタンをいじったり、周りが気になったりと排泄には至らず、こりゃダメだと判断し、しばらく使わずにトイレの中に放置。

2歳を過ぎたある日、なぜか寝ている間はおしっこをしないという長男の生態が判明したため、確実に出るであろう寝起きでトイレに連れていくと、ようやく成功! 「あー、良かった」と喜んだのは束の間、トイレでできるのは朝だけで、そのほかの時間はもっぱらオムツ。まあ、ゆっくりやれば良いやと気長に考えていました。

入園前

長男が3歳を目の前にしたある冬の日。春から入園予定の幼稚園で慣らし保育がありました。半日のスケジュールを終えて自宅へ帰ろうとすると、「園庭で遊んで行っても構いませんよ」と先生方が言ってくださりました。 「お、良いね!」「遊んでいこうか?」と思った時、長男のズボンからタラーっとおしっこが垂れてきてしまいました。

ビッグサイズのオムツを履いていたのにも関わらず、吸収力の限界を超えておしっこが溢れ出してきてしまったのです。 着替えも、替えのオムツも持っていなかったので、遊ばずに退散せざるを得ませんでした。 その後も何度がおしっこがあふれてしまう事件があり、「これはいい加減オムツを取らないといけないな」と思い、ようやく私にやる気スイッチが入りました。

ちなみに、オムツのサイズが大きくなると1枚当たりの単価がドーンと上がってしまいます。ビッグより大きいサイズも売られていますが、どうしてもそこには手を出したくなかったのです。 「さて、おしっこの間隔はどうかな?」と改めてチェックすると、まだ2時間開かない時もあります。

しかし、入園まであと2ヵ月。入園後はオムツが取れていなくても普通のパンツで行かなくてはなりません。 幼稚園でトイレトレーニングをしてもらえるということですが、先生の手を借りず、入園式までにはオムツを卒業させてあげたい。そんな気持ちで、3歳2ヶ月から本気で始めました。

オムツではなくトイレトレーニング用の布のパンツを履かせ、いざ出陣! この時、おしっこの訴えが無くても連れて行けば何とか出るという状態にはなっており、あとは自分から「おしっこ」と言えるように練習するだけでした。しかし、これが大変。

自分からは全く訴えないため、気が付くとズボンとパンツがびっしょり。床にもおしっこが滴り落ちています。最初のうちは「仕方がないな」と思えていたのに、それが毎日のように続くと私も疲れるわけなのです。 「トイレ行こう」と誘えば拒否され、拒否したにもかかわらず、その後、漏らすためついつい怒ったり、小言を言ったりしてしまいます。

ストレスが溜った息子は無意識に洋服の袖と裾をカミカミ。この時期、洋服には常にヨダレの跡が付いていました。 「入園までに」という私の勝手なプライドに翻弄された息子。ある日、自宅で遊んでいる時にまた、おしっこを漏らしてしまったのですが、その時に対応してくれたのがたまたま家にいた夫。

漏らしてしまったことに対して私のようにネチネチ文句を言わず、丁寧にフォローしていました。「おしっこしたくなったら言うんだよ」そう優しくパパに言われたあとから、なんと長男、自分から言えるようになったのです。

「えー!!なんでー??」「今まで頑張ってきたのは私なのに」「洗濯とか、後片付けとか、やってきたのは私。いちばんおいしいところを持っていかれるとはショック!」 長男の気持ちを考えることなく失敗したことに対して文句を言い、イライラしながら片付けるママ。これじゃ、できるようになりませんよね。

失敗してしまったのにも関わらずパパが優しく受け入れてくれたこと、これが長男にとっての「きっかけ」になったのでしょう。 この時、4月上旬。入園式まであと1週間。

長い道のり

実は、長男は入園前の3歳でトイレトレーニングが完了したはずだったのですが、完了したのは「小」だけ。「大」についてはトイレでするのが怖いらしく、便意を催すと自分でパンツからオムツに履き替えます。 そして、用を足すのは決まってお気に入りのおもちゃが置いてある子ども部屋。

階段を駆け上がり、部屋のドアを閉め、おもちゃで遊びながら、しゃがんで「大」なのです。 便意ははっきりしているので、何とかトイレでできないものかと色々な作戦を試みました。 子ども部屋とトイレが隣同士だったので、まずはトイレのドアを開けて便器を見せながらオムツで「大」作戦。

毎日だと嫌がって部屋のドアを閉めてしまいますが、時々であれば受け入れてくれました。 次は、トイレ内でおもちゃで遊びながらの「大」作戦。これはあまり好みではなかったようで失敗!狭い個室に一人で入るのも嫌だったようです。

それならば次は、おまるの中に排泄物受けを置き、そのおまるを子ども部屋に置いてみました。 「大」の時は部屋に一人にしてほしいらしく、実際に用を足しているところを見たことは無いのですが、本人に聞くところによると、「きちんとおまるに座って頑張ってきた」ということでした。

それから約1年。 毎日のように「トイレで頑張ろうよ」と言ってきたのですが、その度に首を振る長男。ただ「自分でもトイレでできるようになりたいと思っているんだろうな」と悟った私はうるさく言わないようにしました。

きっと、タイミングが来ればできるようになるはず。長男を信じて、時々声を掛けながらもその時を待ちました。 そして年少を修了し、もうすぐ年中という時でした。 外出中に「大」を我慢しすぎた長男は、自宅へ帰ってくるなりトイレへ直行。

本当はトイレで「小」を済ましてからオムツで「大」をしようと思っていたようですが間に合わず、トイレで立ったまま出てしまった長男。オムツなしで出てしまったことが怖かったようで、泣いてしまいました。しかし、この出来事がきっかけになったのです。

数日後。 今度はオムツを片側だけ破り、お尻への密着度を低下させ、トイレ内でしゃがんで「大」作戦。しかし、この作戦は不評だったので、その場で作戦変更。

オムツを履かず、トイレの床にトイレットペーパーを敷き、そこで「大」作戦。この上手くいかなそうな作戦ですが、なんと成功したのです。考えた私がビックリしました。 そしてその翌日、便意を催した長男に「座ってみなよ、ダメならオムツ履けばいいじゃん」と促し、トイレのドアを閉めました。

それから数分後、「ママ出たよー」という声。ドアを開けると嬉しそうな顔をした長男。確認すると、本当に出ています。 ついに、トイレに座って「大」成功。やったー!

約1年間、頑張ってきた長男。成功して嬉しくて、目が潤んでいました。 思わずその場で便器に座ったままの長男を抱きしめました。長男が産まれた時も、初めて歩いた時も、初めてしゃべった時も泣かなかった私ですが、今回は泣きました。産まれてから一番感動したかもしれません。

怒って何とかなるものではないのです。心と体のタイミングが整った時に、きっとできるようになります。 焦らず、その日が来ることを信じて待ってあげて下さい。

次男もはじめる

長男のトイレトレーニングを経験して、「決して怒ってはいけない」ということを学んだ私。この経験を次男に生かします。 さて、3歳になった次男もなかなかおしっこの間隔が開かず、トイレトレーニングを始められないままもうすぐ4月。

幼稚園はオムツ禁止なのですが、入園までにオムツを取らなくてはいけないわけではなく、一緒にトレーニングをしてくれます。家では失敗してしまうとママが怒ってしまいがち。しかし、幼稚園で失敗しても先生は怒りません。長男の時の経験から考えると、トイレトレーニングを進めるのにはとても良い環境なのでしょう。

それでも、できれば入園までにはオムツを卒業させてあげたいのがママ心。楽しく遊んでいる最中におしっこを漏らして着替えることになってしまったら、遊びを長時間中断することになってしまいます。 それならば、パッとトイレに行って済ますことができた方が良いでしょう。

「努力してみてダメだったら先生方の手を借りよう」というくらい軽い気持ちで始めることにしました。 長男の時ほど気負わずに始めた次男のトイレトレーニングですが、ここで事件発生。おしっこの間隔が短すぎるのです。薄々気付いてはいましたが、2時間なんてとんでもない!せいぜい1時間が良いところです。

実は1歳6ヶ月くらいで、トイレに座ればおしっこはできるようになっていた次男。お兄ちゃんの真似をしてトイレに行ってみたかったようで、自分から行きたいと言い出したのです。 しかし、次男はかなりの頑固くん。今回、始める前にも何度かトライしたことがありましたが、ちょこちょこトイレを勧めても頑なに拒否します。

ここで「トイレ嫌いになられても困るな」という思いから今まで見て見ぬふりをしていたのです。 今回は気負わず始めたとはいえ、入園前のラストチャンス。今までトライした時はオムツ着用のままでしたが、今回はオムツを履かせずにトレーニングパンツを履かせるようにしました。

すると、さっき失敗して履き替えたのにも関わらず、その15分後には再びビチャビチャ。失敗した直後にトイレに行ったのにもかかわらずです。まだまだ間隔が短い様子。「うーん、これじゃパンツが何枚あっても足りないな」ということで、開始から2日目。パンツを履かせないことにしました。

それから、尿意がはっきり感じられるのか、自分から「おしっこ出ちゃう!」とトイレを訴えられるようになったのです。 「おー、良かった」暖かくなったからこそできる荒技ですが、次男にとっては効果があったようです。

その後1日程度は、時々15分に1回トイレを訴えることがありましたが、それからはトイレの間隔がしっかりと開くようになり、この作戦開始から3日目にはパンツを履いていても失敗しないようになってきました。 この調子でいけば、あっという間にできそうです。

さて、自分でトイレに行くことができるようになると、便器の外に飛び散ったおしっこの汚れが目立つようになります。 その際の除菌と消臭に私は次亜塩素酸水を使っています。 実は次亜塩素酸水は子供のノロウイルス対策で購入したものなのですが、消臭や除菌もできるということで使っています。

ただ、残念なことに次亜塩素酸水で何でも消臭・除菌できたわけではありません。 もし、次亜塩素酸水の消臭・除菌効果を知りたい方は 風呂場のカビ取りや加湿器で除菌した感想 にて詳しく書きましたのでご覧いただければと思います。

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