「痛い」「痒い」と言って困った

1年前の冬、幼稚園に向かう途中で、急に子供が「足が痛い」と半べそになって立ち止まってしまいました。

「えっ?まだ家からほんの10mだけど?疲れて痛いにしては早すぎない?」

不思議に思って詳しく聞くと、どうやらズボンの縫い目が太ももの内側に擦れて痛いようです。 「今までこんなこと無かったのに?どれどれー?」と見てみたところ、訴え通り内ももが若干赤くなっていました。あらま!

この日履いていたのは買ったばかりのジーンズ。「もしかしたらタグを取り忘れたのかも?」と調べてみたところ、ソレらしきものは見当たらず。 タグではないとなると…ひょっとして「股ズレ」?

子供は親に似て足がガッシリしているけれど、今まではスキニージーンズでも平気だったのに…。今回のズボンはスキニーよりはやや太め。なのに、何で「股ズレ」するの? 不思議に思って履いていたズボンを裏返してチェックすると、内ももの部分に縫い目が当たっているようです。

「原因はこれかな?」

後日、裁縫が得意な実母に「何とかしてー」とお願いすると、「どうなるか分からないけれどやってみるよ」とのこと。 後日、手元に戻ってきた子供のズボンを見てみると、縫い目をバイアステープで覆い、内ものに触れないようにしてくれました。さすが実母!

早速、「これなら痛くないよ」と子供に履かせてみたところ「まだ痛い」と再び半べそ。最初ほどではないものの多少は内ももに当たってしまい、痛いようです。 実母の奮闘も虚しく、このズボンはいざという時のためにクローゼットの奥で眠ることとなりました。

これがきっかけで、子供は「縫い目」に過剰に反応するようになりました。 次は、「肌着のワキの下の縫い目が当たって痒い」と言い出し、ボリボリ掻きむしるようになりました。結局「ワキに当たって痒いから着ない」と言って、その肌着は着なくなりました。

「肌の弱い子供に向けた肌着ってないの?」

そこで、アレコレ調べてみることにしました。

グンゼのアトネスを買ってみた

それにしても、新生児の肌着は縫い目が外側になるように作られているのに、どうして大きいサイズになると、縫い目が内側になってしまうのかしら? 子供は小さい時から肌が弱く、0歳の時から皮膚科のお世話になりっぱなしで、特に乾燥の季節になると全身が鮫肌のようになり、「お腹で大根おろしができるんじゃない?」と思ってしまうくらいです。

調べてみると良さそうな肌着を発見。 アトピーや敏感肌専用の肌着で「綿100%」「縫い目が外側」。 これなら肌の弱い子供でも痛がったり痒がったりすることはなさそうです。

ただ、一般的な肌着の金額を見慣れている私からすると、とにかく高い。 子供用の長袖肌着が通常の肌着の3倍以上。 しかも、購入するなら1枚じゃ確実に足りないので数枚まとめて購入することになるでしょう。 そうなればちょっと驚きの金額になります。

「ちょっと試してみたい。でも高い」

「もう少し価格を抑えたものはないかなあー」と探してみると、日本アトピー協会推奨品の「atones(アトネス)」という商品を発見。 販売元は「GUNZE(グンゼ)」。「これはいいかも?」

この「atones(アトネス)」は「天然素材(綿)、「縫い目が外側」、「タグ無し」の肌着。 しかも、子供用半袖インナーが900円(税抜)と価格も抑えられています。 もちろん、この価格でも一般的な肌着と比べれば決して「安いねー」とは言えませんが、この価格なら試せるかな・・・

ただ、長袖が欲しかったのに、「atones(アトネス)」は半袖のみしかないようです。 まあ、とりあえず縫い目が肌に当たらないなら良いので、この際、半袖でもやむなし。子供のために一度試してみましょう。

GUNZEの公式通販サイトから購入できるようでしたが購入には会員登録が必要とのこと。 今後ともお世話になるかどうか分からないので「どうしようかなー」と迷っていると、私がしばしば利用する大手通販サイトでも同じ商品を取り扱っているのを発見。

金額もほとんど変わらなかったので今回はこちらから購入し、使ってみて長いお付き合いになりそうな気配がすれば次回からは会員登録をして公式通販サイトから購入しようと思います。

さて、現在、6歳の子供の肌着サイズは130。でも普段着ている肌着に比べると価格が高いので、主婦としては来年着られないかもしれないサイズを選ぶのは抵抗があります。 「パジャマの下に着るつもりなので大き目でも良いかなー?」と思い、140を購入することにしました。

注文3日後に我が家に「アトネス」が届きました。

早速、袋から出してみると肌触りが柔らかで、しっとりと肌に吸い付くような感じです。

首元、ワキ、腕まわり、裾の縫い目は全て外側になっており、横側には縫い目がありません。試しにこの肌着を裏返してみたところ、普段見慣れた普通の肌着になって思わず笑ってしまいました。

尚、タグも付いておらず、必要な情報は布地に直接プリントしてあるのですが、コレ、結構ありがたい。

一般的な肌着の場合、タグが付いているのは内側の裾近く。我が家では子供から「痒い、痛い」と言われた場合のみ切っていました。 その際、タグを真横にパツンと切るだけでは残った部分が余計に気になってしまうため、切った後に横糸をほぐして肌当たりを良くする作業が必要でした。 単純な作業ですが枚数が多いと面倒。前々から何とかならないかなーと思っていたので、これはとっても嬉しいポイントです。

早速、アトネスを入浴後の子供に着ててみると、縫い目が気にならないようでニッコニコ。あー、良かった。 次の日からは「あの白いシャツないの?」と自分から要求するくらいお気に入り。買ってよかったと思いました。

ただ、やはりネックなのは長袖がないこと。 現在、半袖のアトネスは就寝時のみ着用しています。 それ以外は今まで通りの肌着なのです。

「やっぱり縫い目が外側の長袖の肌着が必要だな」と思うのですが、そうなると「atones」以外で検討することになります。 いろいろ調べてみましたが、縫い目が外側で肌に優しい長袖の肌着は、上で書いた通常の3倍以上の価格のものしかありません。

「うーむ、悩むなー」

まずは保湿に気を付けて、それでも子供が痛がったり、痒がったりするなら長袖の購入を考えようかな?と思う母なのでした。

このページの先頭へ