外で遊んで欲しいのでプレゼントしました
我が家の幼稚園に通う子供たちはインドア派。もちろん、幼稚園から帰った後に公園に出掛けることもありますが、大抵は自宅でプラレールとテレビです。 そんな息子たちなので、誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントの希望を聞くと、「プラレールの車両」や「プラレールの○○ステーション」という答えが返ってきます。
ちなみに、長男が2歳でプラレールに目覚めてからプレゼントといえば「プラレール」関連グッズ。お陰で我が家はプラレールに1部屋占領されています。 その部屋は電車のおもちゃが増えて収納が大変で見れます。
このように長男と次男はインドアなので、「子供らしくもっと外で遊んでほしい」と思うようになりました。 ということで脱・インドアを目指し「キックボード」をプレゼントすることにしました。 キックボードをプレゼントすれば、きっと子供らしく外で遊んでくれるはずです。
左が長男 右が次男
次男のキックボード
まだ自転車に乗ることのできない次男には自立するタイプのキックボード。これは車輪が4個ついているので比較的安全に乗ることができます。
後輪上部を踏みつけることでブレーキをかけることができます。
さて次男のキックボードですが、実は自転車や三輪車のようにハンドルを独立して動かすことができません。前輪とハンドルが連動しており、カーブする場合は体重移動によって操作することになります。 そのため、小回りは利かず、即座には曲がれません。
次男のキックボードをネットで購入した際は、まさかハンドルが独立で動かないなんて想像していませんでした。 次男はハンドル操作で曲がれないことに対してかなりストレスを感じているようです。
一方、乗り心地に関してはステップの幅が広い設計になっているのでかなり安定感があり、上でジャンプしてもバランスを崩したり転倒したりする心配はありません。
ちなみに、次男のキックボードは体重制限は70キロなので私も乗ることが可能。試しに私も乗ってみましたが、自転車というよりもスケボーやスキーのような感じで体重移動が全て。 これに慣れてしまえば様々な乗り物に応用できそうですが、3歳の次男には難しいかもしれません。
長男のキックボード
補助輪なしの自転車に乗ることのできる長男には、車輪が2個で自立しないタイプのキックボードを選択。次男のキックボードと同様、後輪の上部に足で踏みつけるブレーキがありますが、自立しないキックボードの上でバランスを保ちつつ、後輪ブレーキを踏むのは大変。尚、自転車のように手で握る前輪ブレーキも付いているので、バランスが取れなくても手元の操作で止まることもできます。
ここ最近プラレール以外のプレゼントをもらっていなかったこともあり、かなり嬉しそう。 家の中と自宅の前で練習をして、どうにか操作できるようになったようなので公園へGO! 初めは恐る恐る乗っていた長男ですが、30分も経たないうちにスピードを出せるようになり、あっという間に乗りこなしています。
手元の前輪ブレーキは自転車と同じ要領なので簡単に使うことができますが、問題は後輪ブレーキ。バランスを保ったまま踏みつけなければならないため、やはり慣れないと難しいようです。 ちなみに、体重制限が90キロなので大人も使うことができるとのこと。長男に借りて私も練習してみましたが、やはり後輪ブレーキは難しい。
もちろん、手元のブレーキを使えば止まることができますが、急激に減速してしまうと転倒する恐れがあるので、やはり後輪ブレーキを使いこなせた方が良いようです。 あまり運動が得意ではない長男が外で数回乗っただけで走行は可能になったので、子供がキックボードを乗りこなすのはそれほど難しいものではないと感じました。
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次男のキックボードに乗ってみた
次男のキックボード(Sendream 21st scooter)は全体的にがっしりとした形状で子供が好みそうな可愛らしいデザイン。 ただ、折り畳みや手元ブレーキは無く、「乗って進む・止まる」という最低限の機能しか搭載されていません。
ハンドルの位置を調整する以外の部品は使われていないようです。そのため、倒したり落としたりしても簡単には壊れなさそうな安定感があり、ジョイント(部品のつなぎ目)に手や指を挟む心配もそれほどありません。ただ、上でも書いたように折り畳みができないため持ち運びや収納は大変。
我が家はキックボードを乗るための公園が近いので持ち運びに関してはそれ程困りませんが、問題は収納。本当は玄関に置いておきたいのですが、すでにバランスバイクや三輪車(三輪車からバランスバイク)が置いてあるため、すでに玄関横の収納スペースは一杯。そこに、キックボードまで置いてしまったら出し入れが大変になってしまいます。 特に折り畳めないタイプを購入する場合は事前に収納場所を確認しておいた方が良いでしょう。
デッキ(足を乗せる部分)は子供のみならず大人の足でもしっかりと乗せることができます。子供なら両足を乗せることも可能でしょう。 また、デッキ部分はプラスチックのような素材ですが簡単に割れてしまうような感じではなく、コンクリートの壁にぶつけても、上でジャンプしてもビクともしなかったので、一般的なプラスチックとは違うようですね。
ハンドルの高さは調節でき、最も下げた状態で地面から650mm、最も上げると800mmとなります。 パッと見ると車輪が3つのように感じますが、前輪は間隔を開けて2つ付いているのに対して、後輪は2つのタイヤが密着して付いています。 全部で車輪は4つ。手を離しても倒れません。 また、タイヤは樹脂製で4つすべてにLEDが付いており、走行するとピカピカと光ります。これは子供にとってかなり魅力的。
このキックボードは自立するため、まだ自転車に乗ることのできない小さい子供でも乗りやすく、キックボードをわざわざしゃがんで起こす手間もないので親にとってもうれしいところです。 キックボードの重量は約3㎏なので小さな段差を越える時にちょっと持ち上げる程度であれば子供だけでも何とか可能です。ただ、持ち上げたまま階段を昇降することは難しく危険が伴うため大人の手が必要になります。
ハンドルはゴム素材のため手がすべりにくいのがメリット。ただ、割と早い段階で汚れが目立つようになるのが残念。 フレームは金属性で直径が約30mm。金属らしいシルバーではなく黒く塗装されているせいか、かなり頑丈そうに見えます。
乗り方ですが、キックボードが自立するのでバランスを取る必要は無く、そのままデッキの上に片足で乗るだけ。もう一方の足で地面を蹴って進みます。 ブレーキをかける時は後輪の上部に覆いかぶさっているカバーを踏むのですが、自立するとはいえ片足でデッキに立ちつつ、もう一方の足でブレーキを踏むのは難しいようで練習を要します。
ちなみに、ブレーキを踏んだ途端にタイヤがロックされる訳ではなく、踏み込みによる摩擦で徐々にスピードが緩んでいくので、その加減も練習した方が良いですね。 また、上でも書きましたが、自転車や三輪車と違いハンドルが固定されているため、ハンドル操作ではカーブすることができません。よく見ると前輪とハンドルが連動していないようです。
カーブの際は体重移動が必須で、右に曲がりたい時は右へ、左へ曲がる時は左に体重をかけると車輪がその方向に動きます。 三輪車やバランスバイクなど、子供がこれまで経験してきた「一般的な乗り物」とは方向転換の方法が異なるので乗り慣れるのにやや時間を要しますが、我が家の次男(3歳)は1~2時間練習をしたところ上手く乗りこなせるようになりました。
ただ、初めは「ハンドルが動かない」ことに対するストレスが大きく、思ったように移動できないためイライラしていたようです。 ただ、乗り慣れた今でも小回りはきかないので、障害物が多い環境では危険が伴うかもしれません。 また、三輪車や自転車よりも車輪が小さいので、公園の土や芝生のような柔らかい場所では、土や草が車輪に絡まってしまうこともあるので、走行は困難。コンクリートのような固い場所が向いています。
自転車の乗ることができない小さい子供向きのキックボードということで子供が好むデザイン、そして色。 我が家はブルーを購入しましたが、他にオレンジ・ピンク・グリーンがあります。全てのタイヤにLEDが付いているというのもいいですね。 組み立ては箱から取り出しハンドルをデッキに差し込むだけなので簡単ですよ。
長男のキックボードの乗り心地
長男のキックボード(JD Razor MS-105R-B)は、ハンドル・タイヤ・デッキ上面の1部がパープルで、その他の部分はシルバーなので、小さな子供が使うにしてはちょっと大人っぽいデザインのキックボード。 タイヤは樹脂製、ハンドルのグリップはスポンジのような素材ですが、その他の部分は金属製なので、ちょっとぶつけたくらいでは壊れない頑丈な作りです。
ハンドルの高さは調節可能で、最も下げた状態で地面からの650mm、最も上げた状態で890mm。さらに耐荷重が90㎏なので、子供のみならず大人が使うことも可能。
乗り方は簡単。 ハンドルを握って支えながらデッキに片足を乗せ、反対の足で地面を蹴り出すことで前に進みます。 ハンドル操作は自転車や三輪車と同じなので方向転換に戸惑うことは無いと思いますが、急ハンドルは転倒につながりますので注意が必要。
また、ハンドル操作だけでなく体重移動も方向転換における重要な要素になりますので、スムーズにカーブできるように練習が必須でしょう。 ブレーキは右の手元と後輪部分にあり、手元ブレーキは自転車と同じ使い方で握ると前輪が止まります。後輪ブレーキはタイヤの上に覆いかぶさっている金属製のカバーを足で踏みつけ摩擦力でスピードを落とします。踏みこむ力加減によってブレーキのかけ具合を調節します。
このキックボードは2輪なので走行する際は自分でバランスを取る必要があり、まだ自転車に乗ることができないような小さな子供の使用には危険が伴います。 特に後輪ブレーキを使用する際はバランスを取りつつブレーキを踏みつけなければならないので手元ブレーキに比べると難易度が高く、例え自転車デビューしている子供でもある程度練習が必要です。
我が家のちょっと運動が苦手な長男(5歳)でも庭で1時間程度練習しただけで基本の操作はできるようになりました。 その後、公園の広々とした環境で遊んでいるうちに、かなりのスピードを出すことができるようになっていました。後輪ブレーキも公園で遊んでいるうちに使えるようになったようです。
ただ、自転車と違って車輪が小さいためデコボコした地面だとバランスを崩しやすく、慣れるまでは小石に乗り上げただけでも転倒しそうになります。 また、原っぱや土の上での使用は車輪に草や泥が挟まり、それが原因で車輪が動かなくなるので注意しましょう。 凹凸の無いコンクリートで乗りましょう。
このキックボードは2輪なので当然自立しません。自転車のようなスタンドも無いので、立たせておくためには手や壁などで支える必要があります。 ただ、折り畳むことができるため、駐輪場に置くことなく持ち運ぶことができます。
折り畳むにはフレームの下方にあるつまみを引いてフレームをデッキ側に倒し、ハンドルを下げた後にグリップをフレームから外してプラスチックの部品に留めるだけ。 別売りで持ち運びときに使えるショルダーストラップというものもあり、これがあるとさらに持ち運びやすくなります。 ただ、持ち運びができるとはいえ幼稚園児や小学校低学年の子供が自分でラクに運べるほど軽くはないので、基本は大人が持ち運んだ方が安全です。
ここまではよい点をお話しましたが、気になる点もあります。 1つ目がパーツとパーツの連結部分の遊びが大きいことです。コンクリートのような固い場所ではかなりのスピードが出るので、走行中にフレームが揺れ動いたとしたら危険です。 バランスを崩して転倒するかもしれませんから、連結部分に緩みは無いか、異常は無いか、きちんと部品がはまっているかどうかを乗る前には必ず点検しましょう。
2つ目は「折り畳みにくい」ということ。いざ折り畳もうとするとフレーム下のつまみが固く、なかなかフレームを倒すことができません。折り畳むコツがあるのかもしれませんが、どうしてもスムーズにできません。 折角、折り畳みができるのに残念。 気になるのはこの2つになります。
ブレーキの位置とハンドルの高さは確認しよう
次男と長男の2台のキックボードを踏まえて、どんなことに気を付けて子供用キックボードを選べばいいのか、順に説明します。
種類
キックボード(キックスケーターとも呼ばれます)には、2輪タイプと3~4輪タイプがあり、前者は自分でバランスを取る必要があるため対象年齢がやや高めで5歳から大人まで、後者は自立するため3歳から使用可能。
これ以降は2輪タイプと3~4輪タイプを分けて解説します。
2輪タイプ
2輪タイプは手を離すと倒れてしまいます。なので、走行するためには倒れないように自分でバランスを取る必要がありますから「補助輪なしの自転車に乗ることができる」というのが購入の条件になります。
ただ「自転車デビュー前にバランス感覚を養うために乗せたい」ということもあるかもしれません。 確かにバランス感覚を養う良い練習になるかもしれませんが、自転車デビュー前に乗るとなると問題になるのはブレーキ。片足をデッキに乗せたまま、もう一方の足で後輪上部のカバーを踏み込む必要があるので、バランス感覚が未熟な状態ではブレーキを掛けられない可能性があり、大変危険です。
なので「どうしても自転車デビュー前に2輪タイプに乗せたい」という時は、後輪ブレーキだけでなく手元にブレーキが付いているキックボードを選ぶようにしましょう。 ただし、手元での急ブレーキは危険ですから、操作に慣れるまで必ずお子さんと一緒に練習して下さい。
2輪タイプは基本的には折りたたむことができるため、持ち運びや収納に便利です。 頻繁に持ち運ぶ予定の場合、フレームがアルミ製のものを選ぶと軽量で持ち運びやすいです。 尚、「いちいち折りたたむのが面倒」という方は、スタンド付きを選びましょう。スタンドが付いていれば、支えになるものが無い駐輪場にも置いておくことができます。
3~4輪タイプ
3~4輪タイプは自立するため安心して乗ることができます。
3輪タイプには前輪が2つ・後輪が1つの場合と、前輪が1つ・後輪が2つの場合があります。尚、前輪が2つある方がカーブする際に安定感があります。
4輪タイプには前後の車輪が同じように配置されているものと、後輪2つが密着して幅の広い1つの車輪のようになっている「2輪式後輪」というものがあります。
尚、3輪の場合はデッキの端に足を置いてしまうとバランスを崩してしまう可能性があるので、安定感で選ぶなら4輪がいいでしょう。
また、ハンドル操作で方向転換をするタイプと、方向転換はすべて体重移動で行うタイプがあります。前者は練習を重ねることなく右へ左へ進むことができますが、後者はある程度の練習が必要となるため我が家の次男のように「曲がれない!」とストレスをためてしまう場合もあるでしょう。
ただ、ハンドルが固定されているためハンドルの向き(前後)を間違えることも無く、急ハンドルでバランスを崩して転倒…ということも少ないです。 なので、慣れてしまえば体重移動タイプの方が安全かなと思います。
3~4輪タイプはデッキが広めのものが多いというのも特徴の1つで、子供が両足を乗せることができるほどデッキの幅が広いのが多いです。 足を乗せやすく踏み外しにくいので思わぬ事故を防ぐことができ、安心して遊ぶことができます。
とはいえ安定感はあるということは、その分重いということなので、決して持ち運びやすいとは言えません。 2輪タイプのように折り畳むことができる3~4輪タイプもあるので、頻繁に持ち運ぶ予定がある場合は折り畳めるものを選びましょう。
ハンドルの高さ
お子さんが同じ年齢の子より小さいときは対象年齢だけでなくハンドルの高さもチェックしましょう。ちなみに、ハンドルを胸の高さにセッティングしている子供をしばしば見かけますが、実はハンドルはなるべく低い方が良く、理想的なハンドルの高さは「おへそよりちょっと下」。
もし、おへそより下にハンドルを下げられない場合は可能な限りハンドルを下げ、スピードを出し過ぎないようにしましょう。 ハンドルが高すぎるとバランスが取りにくくなり、さらにスピードも出しにくくなります。 キックボードにまだがって、「おへそよりちょっと下(腕が少し曲がる程度)」のキックボードを選んでください。
最後に
せっかく子供に合った安全なキックボードを選んだとしても、安全に遊ぶことができなかったとしたら意味がありません。
転倒による怪我を防ぐためにヘルメットやプロテクターを装着したり、接触事故を起こさないための場所選びも重要。
また、走行中にどんなトラブルが起こるか分かりませんから、必ず親の目の届く場所で遊ばせるようにしましょう。
さらに、定期的な点検も忘れずに行いましょう。