電車をモチーフにしました

首かけ財布を作ることになってしまった

我が家の子供たち、2人揃って電車が大好き!おもちゃ、絵本、衣類に至るまで何かと車両や線路がくっついています。 自宅では兄弟で運転士さん・車掌さんごっこ、うたたねをしている時に「あ、電車だ!」と言えば目を覚まし、「動画を見ていいよ」と言えば迷わず電車の動画を選びます。

そんな年長・年少の子供たちですが、ついに夏休みに突入! 子供達の通っている幼稚園では夏休み前半のイベントとして7月下旬に夏祭りが開催されます。普段は園服ですが、この日は浴衣や甚平に身を包んで夕方に登園します。

子供たちは毎年甚平を着て参加しますが、甚平は息子のリクエストの電車柄。ネットショッピングで電車柄の生地を選び、裁縫が趣味の私の母に作ってもらいした。

電車柄の甚平

甚平は準備万端ですが、もう一つ必要なのが首かけ財布。この中に園内で使うチケットを入れ、子供達がお買い物気分を味わうのです。 実は夏祭りの中でかなり重要な財布ですが、「チケットが入りさえすれば市販品で良いよね?」「直前でもデザインにこだわりが無ければ何とかなるでしょ?」と後回しにしたまま夏休みに突入。

さて、夏祭りまで1週間。そろそろお財布をどうするか考えなければなりません。 どんなお財布が良いのかを聞いてみたところ、「でんしゃ!」と答える子どもたち。予想はしていたものの、電車柄のお財布を購入できる場所ってどこでしょう?

近所のショッピングセンター? キャラクター物はあるでしょうが、果たして電車柄は置いてあるのでしょうか? こんな時に頼りになるのがネットです。しかし、子ども達が指定した鉄道会社のグッズの中から首かけタイプの財布を探しますが見つかりません。

じゃあ小銭入れに紐をつければいいやと、今度は小銭入れで検索すると…、ありました!やったー!1個1500円するようですが、まあ仕方がありません。何種類かデザインがある中から長男選んでもらうと、おや?在庫切れ?

次に、次男の選んだものは在庫があるようで注文から数日で届くようですが、長男チョイスのものはどれもこれも在庫切れ。お財布を使うのは今週末なので、再入荷されるのを待つ時間はありません。 妥協に妥協を重ね、ついに「在庫あり」を見つけますが、長男の表情からは無念さが溢れ出ています。

むむ…。妥協して選んだものに1500円、しかも子供は不満気。1500円出してこの結果じゃ、主婦として、母としてちょっと納得がいかないぞ。 「じゃ、作ろうか…。」 そう言った瞬間、長男の顔が輝き始めました。もう後戻りはできません。こうなったら徹夜をしてでも作りしかないですね。

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材料探し

実は2年前に電車をモチーフにして首かけ財布を作った私。四苦八苦して作った結果、中身が取り出しにくい上に財布の口が閉まらず。さらに、フェルトで作ったために使ってるうちに生地が伸びてしまう、という最悪の仕上がりになりました。

この時点で夏祭りまでは1週間を切っています。 今回は上手に作れるのでしょうか? 今さらどうにもなりません。もう作るしかないのです。さあ、材料を買いに100円ショップへ出かけましょう。

四角いメッシュケース

左からフェルト 首にかける紐 布用接着剤

もともと小物を作ることが好きな私。100円ショップにはいろいろな可能性を秘めている商品がたくさんあるのでウキウキしてしまいますが、子供と一緒に行くと追いかけまわすのに忙しくなりアイデアも浮かびません。

しかし、いつもなら好き勝手に店内を散策する子供達ですが、この日は「電車の財布の材料を買いに来た」ことが分かっているせいか、大人しくしています。 これなら集中して材料を選ぶことができそうです。

今回作る首かけ財布は2年前に作った時の反省を生かし、ベースとなる小銭入れを購入し、それに手を加えていく作戦で作ることにしました。 財布コーナーにはいくつかの小銭入れがありましたが、ちょうど良さそうなサイズでもファスナーがL字のものが多く、年長の長男は1人で開けられそうでも、年少の次男にはちょっと難しそうな印象を受けました。

装飾するにしてもL字ではちょっと面倒かなと思い、小銭入れ以外のものをお財布にしてしまう作戦に変更しました。店内をウロウロしているとメッシュケースの中にちょうど良さそうな条件のものを発見しました。

「これを電車の顔にしてしまおう」ということで、次は手芸用品コーナーへ向かいます。 電車に使う色のフェルト、首にかける紐を選び、これで完了! 布用の接着剤、デザインによっては刺繍糸が必要になりますが、確か自宅にあったはずです。

今回は電車の顔を作るので四角いメッシュケースを選びました。あれこれ考えるとワクワクしてきますが、1週間しかありません。 自宅に帰ってさっそく作業を始めましょう。

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フェルトを使った財布

準備するもの:作りたいモチーフの下絵(サイズをメッシュケースに合わせたもの)、トレーシングペーパー(あれば)、ミシン(あれば)
材料:メッシュケース、フェルト、紐、布用接着剤、縫い糸、刺繍糸

今回は、フェルトを使ってメッシュケースを入れられるサイズのバッグを作り、そのバッグに電車の装飾を施します。 最後にそのバッグをメッシュケースを縫い付ける、という作戦で作っていきます。

作り方

まずはメッシュケースを入れられるように、ケースよりも一回り大きいサイズのバッグを2枚のフェルトを合わせて作ります。これが装飾の土台となるので、作りたいデザインのベースになる色を選択します。

フェルトなのでかがり縫いでも構いませんが、中身の出し入れのしやすさを考えて、今回は布で袋を作る時のように両端・下端を縫った後で裏返します。 当初の予定では長男・次男に各1車両を作るつもりでしたが、裏側が無地というのも寂しいな、ということで裏表で1車両ずつ、計4車両作ることにしたので、裏表で異なる色のフェルトを合わせました。

縫った後にひっくり返してみるとフェルトの厚みがあるお陰でマチを付けたかのような感じになったので、これなら出し入れが容易にできそうです。

メッシュケースを入れるバッグ

次に上で作ったバッグのサイズに合わせて下絵を描きます。細かく描いてしまうと後々大変なので、できるだけ簡単に、かつ特徴を捉えて描いていきます。 絵を描くのが難しい場合は、トレーシングペーパーを使ってイラストや画像を描き写します。

今回作るのは電車の顔。子供達が希望している路線の車両をインターネットで検索すると、様々な写真・イラストが出てきました。 これらを参考にしながらスケッチしていくのですが、4車両作ることにしてしまったので下絵だけでもそこそこの時間を要してしまいました。 「間に合うのだろうか…」という不安を抱えながら、次の工程に進みます。

下絵を書く

どのように仕上げていくかを想像しながらフェルトを切っていきます。下絵を部品ごとに切っていきますが、ここでもトレーシングペーパーがあればなぞるだけで済みますね。 部品によっては大きなものの上に小さなものを重ねていくことになるので、カットする際には注意が必要です。

下絵をもとに部品を切る

また、細い線のようにフェルトで作るのが難しい部分は、刺繍してしまった方がきれいに仕上がるでしょう。 今回は電車の窓やヘッドライトは大きな部品に小さな部品を重ねて、ドアや正面にある手すりの部分などは刺繍することにしました。

全体の配置を確認したのちに、布用接着剤を使って貼り付けていきます。 今回は布用接着剤を使いましたが、木工用の接着剤でも、適量を塗って一晩乾かすことでしっかりとくっつけることができますので、一晩待つ時間的余裕のある方は木工用の接着剤でもいいです。

接着剤だけではきちんと付いたか心配な部分については、しっかりとベースのバッグに縫い付けておきます。 今回は子供が気になった部品を引っ張るなどして取ってしまうであろうという予測の元、全ての部品を縫い付けていくことにしました。

部品を縫い付ける

完成品(表)

完成品(裏)

全ての部品の貼り付け・縫い付けが終了したら、今度は刺繍です。 フェルトを切り貼りした線はどうしてもフワフワと柔らかい線になってしまいますが、刺繍糸だとキリッと引き締まるので、線のタイプによって使い分けるといいです。 今回はドア・手すりの他に、車体番号などを刺繍してみました。グッと電車らしくなってきましたよ!

首かけ財布なので、子供が使いやすい長さに調節して紐をしっかりと縫い付けます。 コードストッパーを付けておくと、子供が成長しても長さを調節して使うことができますね。

出来上がったフェルトバッグにメッシュケースを入れ、糸で縫い付けます。

これで完成です。作り始めるとあれもこれもと欲張ってしまい時間がかかりましたが、無事に夏祭りに間に合わせることができました。 大まかには1日で出来上がりましたが、細かい部分にチョコチョコ手を加えていったので、完成するまでに3日程度かかりました。

時間に追われて作るのは大変でしたが、子供達は大喜び!次男は出来上がった財布を枕元に置き、朝は首にかけて起きてきました。気に入ってもらえてよかった。

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