リナビス体験レポート

近くにクリーニング店がない

今まで徒歩2分のスーパー内にあったクリーニング店にすべてお願いしていました。たくさん出しても、ヨイショっと担いで持ち帰ることができたので、本当に助かりました。 しかし、そのスーパーは閉店してしまったのです。 これは困りました。

仕方がないので、車で20分のスーパー内にあるクリーニング店を利用することにしました。 しかし、徐々に車でそのクリーニング店に行くことが面倒になり、行く回数が減りました。 また、クリーニング店との相性もあり、お気に入りの店を探すのが大変です。

何とかならないものかと思っていると、宅配クリーニングなるものがあることを発見。自宅にいながら高品質のサービスを受けられるなんて、これは試さずにはいられません。

様々な宅配クリーニングがある中で、今回体験したのは「リナビス」。 リナビスの公式ページを見てみると「初回限定で5点4900円(税抜き)」、つまり1点1000円です。「わっ、高い!」と思いましたが、この価格は初回のみ。

通常価格は5点7000円(税抜き)ということなので1点1400円ということになります。 この金額は私にとっては未知の領域です。 「なぜにこんなに高いのか?」と「リナビス」についてあれこれ調べると、「あーそうか」と納得。

リナビスは、おせっかいが過ぎるおばちゃんたちが、他店では手間でやらないようなことまで丁寧にやってくれるとのこと。 素材や汚れに応じて洗剤を使い分けて洗濯してくれます。また、生地の痛みや縮み、装飾品の破損を防ぐためにゆっくりと自然乾燥させ1点1点手作業で仕上げてくれるとのこと。

「シミを見つけたら取らずにはいられない」「ボタンがほつれていたら直さずにはいられない」とか、ホームページ上の情報を見る限りではとても気が利く印象です。また、依頼した衣類については、最長6ヶ月間無料で保管してくれる(初回限定)というサービスまであるそうです。

通常のクリーニング店では行わないような洗濯方法やサービスがあるため、この料金設定になっているようです。 確かに5点5000円(2回目以降は7000円)というのはクリーニングにかける金額としては「高いな」という印象です。

ただ、シミが付いてしまい諦めてしまったコートや、ボタンが取れかかっているけれど面倒で直さずに放っておいた洋服など、買いなおすのに5000円以上かかる衣類がクリーニングでキレイになるのなら安いものです。 早速、申し込んでみることにしました。

リナビス

注文完了

まず公式ページの「初めてのお客様へ」というところから入っていくと、何やら「会員数10000人限定」という記載が目につきます。 高品質のクリーニングを無制限に行っていくのには限界があるということで会員数を10000人限定としているようです。

「え??まだ平気?注文できる?」と心配になりますが、私がチェックした時点で会員数は3000人に届いておらず、まだまだ新規会員登録が可能なようです。ちなみに、会員登録しなくても初回限定コースの注文が可能ということだったので、今回は登録せずに購入します。

何はともあれ、初回限定の「お試し!5点セット」を選択し、購入手続きに進みます。 5点のコースではありますが、追加料金を支払うことで衣類の数を増やすことができます。また、シミ抜きについてはすべて無料、撥水加工・汗抜き加工・カビ抜き加工については有料で受け付けてもらえます。

ロングコートやワンピースなど丈が長くシワが気になるものについては、ハンガーボックス(有料)での配送を希望することもできます。 今回は無料サービスの範囲内で済むように、シミ抜きだけを選択し支払い画面へ。名前・住所・電話番号などの基本的な情報を入力し、支払い方法を選択します。

支払いは。クレジットカードか代金引換の2択ですが、代金引換の場合は手数料として324円(税込み)が別途必要になります。ここまで来るまでに何度も会員登録をおススメする画面が表示されましたが、まずは一度試してみないことには始まらないので、今回は会員登録はしません。初回の印象次第で今後の我が家の方針が決まるでしょう。

注文が確定するとすぐに確認メールが届きますが、内容に間違いがないため、このまま次の連絡を待ちます。するとその翌日に「集荷キット発送しました」とメールが! 対応が早いです。メールによると集荷キットはポストに投函されるようですが、「ポストに入る箱ってどんな箱?」とドキドキしながら待っていると、発送済メールの翌日に厚さ2㎝の薄い段ボール箱がしっかりと我が家のポストに収まっていました。

ここまでで注文から2日しか経っていません。 何とも仕事が早い!あまりの早さにこっちが置いて行かれてしまうくらいです。 せっかく素早く対応していただいているので、こちらものんびりしてはいられませんね。

発送準備

薄い段ボール箱を開けてみると、中から出てきたのは青い集荷バッグ、数枚の印刷物、それと着払い伝票でした。 集荷バッグはペラペラ素材。濡れている所に置いたら中まで水分がしみ込んでしまいそうな感じですが、デリケートな素材の衣類も扱うでしょうから、さすがに撥水加工がされているのでしょうね。

青い集荷バッグ

そして、納品書、申込書、そして利用方法が書かれた書類が同封されており、初めて利用する私でも迷うことなく作業を進められます。ほうほう、と確認しながら、さっそく衣類を選びます。 せっかく1点1000円の料金で依頼するのですから、「近所のクリーニング店では対応できないようなものをお願いしたい」との思いから、なかなかターゲットが決まりません。

「夫のスーツ、スラックスかな?」「冬物のコート?」これはまだ使いそうな気がします。どうせなら、「まだまだ着たいけれどシミが気になって着られない」というようなものが良いなと、あれこれ検討した結果、スーツ上下・白いパーカー(お腹の部分に原因不明の小さなシミあり)・スプリングコート(たくさんシミあり)、ワンピースに絞りました。

スーツ上下・白いパーカー・スプリングコート・ワンピース

特に汚れがひどいのがスプリングコート。前身頃は子どものヨダレによるシミがいっぱい。また、色も薄めなので袖口の黒ずみも目立ちます。 「育児中にベージュはNG」ということを思い知りました。さらに、裏地にもシミがあります。これがピカピカになったら本当にうれしいです。

さてさて、「これらが一体どうなるのかな」と期待に胸を膨らませながら集荷キットに詰め込みます。スーツ、パーカー、コート、ワンピースの合計5点を入れ、チャックを閉めると中身が少なすぎてバッグがグニャグニャと折れ曲がってしまいます。

衣類を集荷バッグに入れた状態

「ひょっとしてダウンコートのようにかさ張るものをお願いした方が良かったのかな?」とも思いますが、今回はこのままで送ることに決めました。 申込書に名前、衣類の数、お届け希望日時、クリーニングについての希望(例:シャツはノリなし等)を記入、指示カードにシミ抜きやその他オプションの希望部位を記入してタグに取り付けます。

集荷バッグに5点の衣類を入れたことを確認、ファスナーを結束バンドで固定し、着払いの送り状を挟んで発送します。最短5日後から指定できるということだったので、あえて最短の日にちを指定してみました。行ってらっしゃい、5日後、きれいになって帰って来てね! あとは待つだけ。外に出なくてもクリーニングできる時代になったのだと、今さらながらビックリです。

クリーニング完了

それにしても「集荷バッグの中身がスカスカだったな」と思い、何か間違えてはいないだろうかと念のためリナビスの公式ページで確認します。 すると、「集荷バッグは全コース統一のサイズです」という記載を発見しました。つまり、現在リナビスで取り扱っている5点・10点・20点のすべてのコースで、同じ集荷バッグを使っているということです。

「今回は5点コースなのでスカスカのはず」と思うのと同時に、「これに20点入るの?」という疑問が湧いてきます。「どうしても入りきらない場合は段ボール箱などに詰めて送ってもらえば対応できます」とのことです。

衣類を送った翌日に、無事にリナビスに到着したとメールが届きました。 シミ抜きに関しては「できる限り頑張りますが、落ち切らない場合もあります」とのこと。 とはいえ、新品のようにきれいになって戻ってくることでしょう。もう、楽しみで仕方がありません。

発送から4日目、明日、依頼した衣類たちが帰ってくるはずです。 すると、その日の夕方にリナビスよりメールが届きました。「クリーニング作業が完了し、預かっていた衣類を発送しました」とのこと。気になっていたシミ抜きですが、「コートとパーカーのシミはできる限り処理しましたが、シミの状態によっては完全に落ちない場合があります」との記載がありました。

わざわざ書いてあるということは、残念ながら落ち切らなかったのでしょうか? 新品のようなピカピカを期待している私。とにかく、明日届くのを待ちましょう。 そして、ついに、運命の日。指定した時間通りに帰ってきました。

集荷バッグは青い布製でしたが、届いたのは白い段ボール箱。 その段ボールにしっかり収納されて帰ってまいりました。お帰りなさい、首を長くして待っていたよ。 さて、仕上がりはどうなっているのでしょうか?

届いた白い段ボール箱

シミ抜きは無料です

仕上がり

さっそく段ボール箱を開けてみましょう。この段ボール箱、再びリナビスを利用する際の集荷バッグとして使えるようです。なるぼど、抜かりがありません。 ビニールテープを剥がし、中身を確認します。

丁寧に梱包されてました

まず目に飛び込んできたのが段ボールに張り付けられた「保管の際はビニール袋を外してください」という注意書きです。こんなにも目立つところに書いてあるのですから、衣類を保管するする際の重要なポイントなのでしょう。箱の中には次回利用できるように布製の集荷バッグと依頼状が入っていました。

初回の集荷バッグは青色で飾り気のない布製バッグでしたが、今回中に入っていたのは緑色のバッグで前回のものよりもしっかりした生地。リナビスのロゴマークや電話番号が書かれていて可愛らしい感じです。初回の利用とリピーターとが区別できるようになっているのでしょうか。

「統一のサイズ」の集荷バッグというのは、どうやらこれのことのようで、サイズも前回のものと比べるとずいぶん大きく、これならば20点の衣類でもしっかりと入れられそうですが、5点の場合は相当スカスカになりそうです。 さてさて、いちばん気になる仕上がりの確認です。

まずはスーツ上下。特にシミ等は無かったので、私には普通のクリーニングと同じような仕上がりに見えます。スーツのクリーニングが大好きな夫に確認してもらうと、「何だかいつもよりピシッとしている」ということ。 「へー、そうなのか!やるな」

スーツ上下

次はワンピース。買ったときの質感は保たれていますが、「近所のクリーニング店と変わらないかな?」といった印象です。

ワンピース

そして、気になっていたスプリングコート。ビニール袋を外してみると、「あれ?シミがない」前身頃に付いていたヨダレジミも、袖口の黒ずみも、裏地のシミも跡形もなく無くなっています。 これにはビックリです。シミだらけだったので買い替えを検討していましたが、これならまだまだ着られます。

スプリングコート

前身頃にあったシミ

きれいになってます

「リナビスさん、ありがとう」コートにつけられたタグには「全体的に小さいシミ有り」と書かれていました。 そうなのです、全体的にシミがあったはずなのです。それが今や跡形もなく消え、さっき買って来たかのようになっているのですから、驚かないわけがありません。

コートにつけられたタグ

さすがに摩擦による繊維の絡み(毛玉のような感じ)はそのままでしたが、毛玉とりは有料のオプションになるということ。これも依頼すればキレイになったのでしょう。

この感動を抱えたまま、今度は夫の白いパーカーです。きっとスプリングコートのように新品同様になっているはず。「あれ?」シミが残っています。かなり薄くはなっていますが、肉眼で確認できるレベルで残っています。 そうか、これは無理だったか。そもそも元が真っ白過ぎるのです。

パーカー

お腹辺りにあったシミ

ほぼきれいになりました

ベージュならまだ何とかごまかせるレベルですが、真っ白なのでどうしようもありません。それでもクリーニング前と比べると、かなり薄くなったシミ。 でも、夫は満足しています。ありがとう。

リナビスの公式情報です

まとめ

今回「リナビス」を体験するにあたりお試しという程度の軽い感覚で依頼しましたが、結果的には「お試し」ではなく、「ずっと利用したい」に変わりました。 我が家にとっての初宅配クリーニングとなった「リナビス」。

5点で5000円と相場よりも金額的に高いということもあり、当初からかなり期待していましたが、その期待を裏切らない仕上がりに夫婦ともに大満足。 シミだらけのコートが、さっき買ってきたと言われても疑われないくらいキレイに生まれ変わりました。

シミが目立って着るのが恥ずかしかった白いパーカーが、堂々と外に着ていくことができるくらいになりました。 恐らく一般的なクリーニング店では取ることが難しいレベルのシミだったはずですが、目に付くすべてのシミを取ろうと努力していただけました。

もはや洋服のリフォームをしてもらったような感覚すらあります。生まれ変わった洋服たちは、これからの季節に大活躍すること間違いありません。 「リナビス」には、確かな技術だけでなく、親切さを感じました。ネット注文だと直接お店の方と顔を合わせたり、お話をする機会はありませんが、それでもお客様に対する丁寧さやお店の方の温かさが伝わってきました。

段ボール箱に何気なく貼られた「お洋服を受け取ったら、包装ビニールを取って保管してください。」というメッセージや、手書きのメモなど、細かい気遣いが「また利用したい」と思わせてくれます。 優しさと技術を兼ね備えた「リナビス」。今回体験した結果、「ぜひまた利用してみたいな」と思いました。

ただ、やはり我が家にとっては料金が気になるところ。 なので、汚れが取れなければ買い替えで、キレイになればまた着たいと思う衣類については、「リナビス」に託してみようかなと思います。我が家にとっては衣類の病院のような、そんな存在になりそうです。

これで、今まで汚すのが怖くて着たいのに着られなかった洋服の出動回数がグッと増えそうです。 育児中でも値の張る白いコートを購入する勇気が湧いてきました。 いざという時の「リナビス」。今後も頼りにしています。

このページの先頭へ